SecondSource一次情報から判断を組み立てる
プロダクトと半導体 · 2026年9月3日

Broadcom の AI 売上が前年比 221% 伸び、二年で倍にしてまた倍にすると公に予告した。同じ週に、買い手はひと握りしかいないというデータが出ている。

チップと半導体 · 今週 (発表日 9 月 2 日)

この記事の出典 2026年9月3日 夕刊

Broadcom はカスタムの AI 加速器とネットワーク用チップを作る会社で、超大規模クラウド事業者が自前のチップを設計するときの主な相手になる。だからその売上は「大手が NVIDIA を使わないほうの部分」の直接の代理指標にあたる。 9 月 2 日の公式の決算では、四半期の総売上が 295.91 億ドル(前年比 86% 増)、うち AI 半導体が 167 億ドル、前年比 221% 増、前四半期比 54% 増で、第 4 四半期の見通しは 217 億ドル(前年比 236% 増)まで加速する(Broadcom の投資家向け発表、09-02)。決算説明では最高経営責任者がさらに二年ぶんの見通しを示した。2027 会計年度におよそ 1,150 億ドルへ倍増し、2028 会計年度に 2,300 億ドルへもう一度倍増する、という。⚠️ この一言について本紙が持っているのはアナリストの転述だけで、決算説明の逐語録は手にしていない@BenBajarin、09-02)。アナリスト Patrick Moorhead の置いた境界も一緒に運ぶ必要がある。「These results support a heterogeneous AI market in which custom silicon and NVIDIA GPUs can both grow. They do not prove broad NVIDIA displacement.」——カスタムのシリコンと NVIDIA の GPU は同時に伸びうるのであって、NVIDIA が広く置き換えられたことの証明にはならない@PatrickMoorhead、09-02)。「そのほかに起きたこと」の 2 番目と合わせて読む。 供給の側の「二年で倍にしてまた倍」という見通しと、需要の側の「売上の 80% が顧客の 1% から来る」という読み取りが、同じ週に出ている。両方が同時に本当でありうるが、並べて読んで初めて、その成長の曲線がどれだけ狭い買い手の一群に載っているかが見える。付け加えると、決算の発表後に株価は下がった。第 4 四半期の見通しが市場の予想をわずかに下回ったからだ。市場が売り買いしているのは絶対の成長ではなく、予想との相対になる。

note で無料購読——今日の夕方から届きます

note のフォローだけ。いつでも解除できます。お願いするのはこれだけです。

note をフォローする(無料)

同じ分類の最新