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OpenAIの思考連鎖の保証は荷重を負わない量に掛かり、次のカードも同じと本紙は見る——期日 2027-03-31
OpenAIの思考連鎖の保証は荷重を負わない量に掛かり、次のカードも同じと本紙は見る——期日 2027-03-31
確認予定日 2027-03-31 · 判定日 2026-10-27
背景
OpenAIはGPT-6 Astraのシステムカード(公開時の安全説明書)で、思考連鎖(モデルが書き出す推論過程)の制御可能性の変化はアーキテクチャ変更によるものではないと保証したが、外部の測定がリスクを支える量として示すのは推論過程を書かずに推論する能力のほうである。
規制当局や企業はシステムカードでモデルを監視できるかを判断するため、保証が荷重を負わない量に書かれていれば、安心感だけが残ってリスクは測れない。
OpenAIのシステムカードの主張に対し、本紙は次のカードも制御可能性の変化の原因にだけ触れ、思考連鎖なしの推論能力の伸びには原因を示さないと賭ける。
判断
本紙の見立て:OpenAIのアーキテクチャに関する保証は思考連鎖の制御可能性(指示に応じてモデルが書き出す推論を操れるか)に掛かっているが、実際に荷重を負う量は思考連鎖なしの推論能力、つまり推論過程を書かずに答えを導く能力である。
OpenAIの次の最先端モデルのシステムカードも、制御可能性の変化の原因にだけ言及し、思考連鎖なしの推論能力の伸びには一切原因を帰さない、と本紙は賭ける。保証は荷重を負わない量に書かれたままになる。
先例は2026年9月3日のGPT-6 Astraシステムカードで、制御可能性の変化はいかなるアーキテクチャ変更によるものでもないと書いていた。
判断時の出典
この判断のもとになった原文は、まだ開いて確かめられるリンクとして載せていません。
検証のしかた
OpenAIの次の最先端モデル(Preparednessのいずれかの分野でHigh以上)のシステムカードがdeploymentsafety.openai.comで公開された時点で判定に入り、14日間の猶予内に思考連鎖の制御可能性と監視可能性の章の全文を読んで判定する。
結果
判定不能(2026-10-27 判定)
本紙は、OpenAIの次の最先端モデルのシステムカードも思考連鎖の制御可能性の変化の原因にだけ言及し、思考連鎖なしの推論能力の伸びには原因を帰さないと見ていた。 的中には、制御可能性が変わった原因を述べる一文があり、かつ思考連鎖なしの推論能力をアーキテクチャや訓練に帰す文が一つもないことが必要だった。外れには、そうした原因を述べる文が少なくとも一つ必要だった。 確認したのは2026年10月26日公開のGPT-6.1 Terraのシステムカードで、サイバーセキュリティでCritical、生物・化学でHighと評価され、条件を満たす。それ以前の2枚は本判断の10月22日より前に出ている。 制御可能性の節は、TerraはGPT-6 SolとGPT-6.1 Solより制御可能性が低い(750〜1,250トークンの区間で14.8%対23.2%と44.8%)と書くだけで、原因は述べていない。Astraのカードにあった「アーキテクチャ変更によるものではない」という一文は消えた。 思考連鎖なしの能力はカード全体で一度も出てこず、アーキテクチャや訓練への帰属もない。どちらの結果も起きず、思考連鎖の節も残っているため無効にも当たらず、判定不能とした。 荷重を負う側の判断は覆っていない(OpenAIは依然、思考連鎖なしの推論能力の伸びに原因を示していない)が、OpenAIは今回、制御可能性についてのアーキテクチャの保証も取り下げた。