プロダクト動向 · 今日
この記事の出典 2026年8月14日 夕刊
8 月 13 日、Google の最高経営責任者 Sundar Pichai が自ら Gemini 3.7 Flash を発表した。3.6 Flash からわずか三週間である。投稿には「導入価格は 3.6 Flash の当初価格の半分」とあるが(原文)、絶対の価格は一つも出ておらず、導入の期間がどれだけかも、下げたのが入力か出力かも書かれていない。本紙は公式ブログを取り出した。三つとも答えがある。導入価格は 100 万入力トークンあたり 0.75 米ドル、100 万出力トークンあたり 3.75 米ドルで、有効なのは 2026 年 12 月 31 日まで。2027 年 1 月 1 日からは、100 万入力あたり 1.50 米ドル、出力あたり 7.50 米ドルになる(Google DeepMind のブログ)。つまり、入力も出力も半分にして四か月半、そのあと元の価格へ戻る。Flash は Google の主力となる廉価な段で、頻度が高く費用に敏感な使い方を受け止める。「Flash の層が半額になった」を 2027 年の単位費用の見積もりへ書き込んだ人は、その前提が 1 月 1 日に失効する。
ブログは、投稿にまったくなかったものも足している。3.6 Flash を対照に置いた五組の点数で、公式が自分で挙げた三つの類——ソフトウェア工学、知識労働、ウェブ開発——にまたがる。五組はこうだ。FrontierCode 1.1 Main が 43.6% 対 34.4%、DeepSWE v1.1 が 65.3% 対 49.0%、GDP.pdf が 34.0% 対 22.0%、AutomationBench が 30.4% 対 17.0%、そして WebDev Arena の Elo が 1588 対 1538。⚠️ すべて供給元の自己申告で、第三者の追試はない。最後の一つは多数の投票による闘技場の順位であって、固定された試験ではない。そして告知はいまも、3.6 で予算を組み終えた人にとって最も実際的な問いに答えていない。3.6 Flash は置き換えられるのか、併存するのか、それとも一緒に値下げされるのか。
同じ日に、受け手の側の計測点が珍しく一つ現れた。AI の進展を週ごとに追って整理することを職業にしている Zvi Mowshowitz が、この稼働の知らせに一言だけ返した。昔は Google がモデルを出すと自分も気に留めていた気がする、という趣旨である(原文)。⚠️ 評しているのは自分の注意であって、あのモデルではない。「発表が多すぎるから」は本紙の推論で、排除できない説明がほかに少なくとも三つある。それでも、供給の側の三週間に一版と、受け手の側の職業として追う人を同じ日に並べると、形が見えてくる。発表が三週間に一度の定例になったとき、「みんなが何を話しているか」は、重要さの指標としての効きを失いつつある。
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