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今日 · 投稿 10 月 20 日

DeepSeek、本番の推論ソフトを公開——数字は自己申告

DeepSeek、本番で使う自社の推論フレームワーク DeepInfer をオープンソース化——swyx 氏が引いた同社の数字は 1 クラスター 1 日 155 兆トークン、GPU 1 基 1 時間あたり売上 38 ドル

左右2コマのコンセプトイラスト。左では黒い服に名札を下げた人物が、DEEPINFER と書かれた灰色の台の上の暗いモニター(背面がこちら向き)の横に立ち、奥の黒い壁には DEEPSEEK の文字、青いクジラ形のマーク、吹き出しアイコンの小さなパネルがある。右は同じ場面で、モニターが正面を向いて赤橙色の画面に淡い横棒が何列も並び、人物が片手を画面の縁に添え、画面の後ろに淡いピンクの光が扇状に広がっている。

なぜ重要か: 重みに加え本番の推論ソフトも公開され、推論事業者とフロンティアラボの効率差は縮む可能性があるが、数字は自己申告だ。

DeepSeek は中国の AI ラボである。10 月 20 日、DeepSeek の公式アカウントは自社の推論フレームワーク DeepInfer のオープンソース化を発表し、「We're sharing our production stack to help the community lower compute costs」と書いた(DeepSeek、2026-10-20)。DeepInfer は、DeepSeek 自社の V4.1-Flash のサービスを支えている。

swyx 氏は、AI エンジニア向けポッドキャスト Latent Space の共同ホストである。同氏が引用した DeepSeek の知乎公式ページの一節によれば、一つのクラスターで一日 155 兆トークンを処理し、全体の売上は GPU 1 基 1 時間あたり 38 ドルで、オフピーク料金での計算だという(swyx、2026-10-20)。swyx 氏は GPU 1 時間あたりのコストを 5〜10 ドルと仮定し、38 ドルの売上からサービスの粗利率を約 80% と算出した。これは swyx 氏の計算である。同じ仮定で本紙が換算すると、コストが 5 ドルなら粗利率は約 86.8%、10 ドルなら約 73.7% になる。80% はこの範囲の中で swyx 氏が置いた値だ。クラスターの GPU 数とハードウェアは、引用された一節にない。このため、155 兆トークンと 38 ドルは互いに換算できない。

オープンソースの推論フレームワーク vLLM は翌日、DeepSeek が公表したデコードの設定を使うと、GB200 上での vLLM のデコードスループットは DeepInfer の公表結果と 6% 以内の差だったとした(vLLM、2026-10-21)。相手の公表値との照合で、両方を同時に実測したものではない。QLoRA の著者で機械学習システムの研究者の Tim Dettmers 氏は、DeepSeek の推論システムは OpenAI と同水準だと書いたが、並べて比べた数値は添えていない(Tim Dettmers、2026-10-20)。

まだ言えないこと: 売上の数字は DeepSeek の自己申告で、知乎の元ページは未読 どう確かめたか →

判断の更新: 推論サービスの効率で差がつかなくなれば、競争はモデルの良し悪しと、顧客をどう獲得するかに戻る。その場合、「計算資源が希少で設備投資が重いからこそ、推論には参入障壁がある」という見立ては揺らぐ。これはまだ固まっていない本紙の読みだ。同じ日に、合わせて見るべき兆しがもう一つある。ロイターの報道によれば、ByteDance、アリババ、テンセントは Nvidia に 350 億ドルを超えるチップを発注し、Nvidia は顧客に納入を保証できないと伝えた(そのほかに起きたことの 3)。計算資源はなお逼迫しており、参入障壁が揺らぐかどうかはまだ見分けられない。次に見るのは、DeepSeek 以外のチームが DeepInfer でスループットとコストを公表するかどうかだ。

出典と検証

この記事は2026年10月21日の夕刊に掲載されました(同じ号にほか 15 本)。確認の経緯、引用の照合、その日に確認できなかった資料は、その号の本日の検証にあります。

この記事を引用

SecondSource(2026)「DeepSeek、本番の推論ソフトを公開——数字は自己申告」https://secondsource.io/ja/news/2026-10-21-3/ (閲覧日閲覧)