Exponential View の著者 Azeem Azhar 氏は、データセンターへの反発のあと地方政府が握る交渉材料は時間だとみる。同氏は、スコットランドの開発会社 DataVita が 1 MW あたり年最大 10 万米ドルを地域基金に払う例を、許認可交渉の相場の参考に挙げた。

Azhar 氏が比べた米国の例は Oracle がニューメキシコ州で一度だけ払った 1 MW あたり 8.4 万ドルで、スコットランドの 10 万ドルを米国の郡に持ち込めるかは示されていない。スコットランドは毎年の支払いなので、二つの額はそのまま並べられない。Azhar 氏はテクノロジー産業のニュースレター Exponential View を書くアナリストである。11 月 6 日の記事は民主党への提言で、立場ははっきりしている。同氏の計算では、1 GW のデータセンターの総費用は約 400 億ドルで、年間の運営費は設備投資の 2.5% に満たず、その三分の二が電気代である。電気代は総額のなかでは小さいが、収益は送電網につながってから初めて生まれる。建屋は 18 から 24 か月で建つのに、米国では送電網への接続に平均四年かかる。だから地方政府が交渉できるのは電気料金ではなく工期だ、と Azhar 氏はみる(Exponential View、2026-11-06)。この論点は、本紙 11 月 5 日号「テキサスで当選した知事はデータセンターの停止を主張、41 件の住民投票で事業者が勝ったのは一件」の読みを支える。 どう確かめたか →
出典と検証
この記事は2026年11月7日の夕刊に掲載されました(同じ号にほか 13 本)。確認の経緯、引用の照合、その日に確認できなかった資料は、その号の本日の検証にあります。
この記事を引用
SecondSource(2026)「Exponential View の著者 Azeem Azhar 氏は、データセンターへの反発のあと地方政府が握る交渉材料は時間だとみる。同氏は、スコットランドの開発会社 DataVita が 1 MW あたり年最大 10 万米ドルを地域基金に払う例を、許認可交渉の相場の参考に挙げた。」https://secondsource.io/ja/expert/2026-11-07-1/ (閲覧日閲覧)