SecondSource一次情報から判断を組み立てる

Exponential View の著者 Azeem Azhar 氏は、データセンターへの反発のあと地方政府が握る交渉材料は時間だとみる。同氏は、スコットランドの開発会社 DataVita が 1 MW あたり年最大 10 万米ドルを地域基金に払う例を、許認可交渉の相場の参考に挙げた。

からし色の背景に描かれた概念イラストで、左下には屋上に3台のファンユニットを載せ、開いた正面から並んだサーバーラックが見え、角に開いた小箱がある「DATA CENTER」と書かれた白い建物があり、その下の道路にはクレーンアーム付きのトラックがいて、建物の側面から出た長い赤いケーブルがS字に曲がりくねって右上へ伸び、格子状の送電鉄塔と電線でつながった金網フェンス付き変電設備の壁のコンセントのすぐ手前でプラグが止まっている。右側には柱のある建物の入口に紙を1枚持ったスーツ姿の人物が立ち、その前に「LOCAL GOVERNMENT」と書かれたA型看板があり、左下と右上には大きな黒い引用符、手前下部には片腕を左へ伸ばして手のひらを開いた黒い人物のシルエットが描かれている。 画像内の文字:4年 米国の送電網接続の平均、Azhar氏。

Azhar 氏が比べた米国の例は Oracle がニューメキシコ州で一度だけ払った 1 MW あたり 8.4 万ドルで、スコットランドの 10 万ドルを米国の郡に持ち込めるかは示されていない。スコットランドは毎年の支払いなので、二つの額はそのまま並べられない。Azhar 氏はテクノロジー産業のニュースレター Exponential View を書くアナリストである。11 月 6 日の記事は民主党への提言で、立場ははっきりしている。同氏の計算では、1 GW のデータセンターの総費用は約 400 億ドルで、年間の運営費は設備投資の 2.5% に満たず、その三分の二が電気代である。電気代は総額のなかでは小さいが、収益は送電網につながってから初めて生まれる。建屋は 18 から 24 か月で建つのに、米国では送電網への接続に平均四年かかる。だから地方政府が交渉できるのは電気料金ではなく工期だ、と Azhar 氏はみる(Exponential View、2026-11-06)。この論点は、本紙 11 月 5 日号「テキサスで当選した知事はデータセンターの停止を主張、41 件の住民投票で事業者が勝ったのは一件」の読みを支える。 どう確かめたか →

出典と検証

この記事は2026年11月7日の夕刊に掲載されました(同じ号にほか 13 本)。確認の経緯、引用の照合、その日に確認できなかった資料は、その号の本日の検証にあります。

この記事を引用

SecondSource(2026)「Exponential View の著者 Azeem Azhar 氏は、データセンターへの反発のあと地方政府が握る交渉材料は時間だとみる。同氏は、スコットランドの開発会社 DataVita が 1 MW あたり年最大 10 万米ドルを地域基金に払う例を、許認可交渉の相場の参考に挙げた。」https://secondsource.io/ja/expert/2026-11-07-1/ (閲覧日閲覧)