今日 · 10 月 12 日の投稿
南亜科技、値上げで粗利率 85.7%——情報源は一つだけ
台湾の DRAM メーカー南亜科技(Nanya)の第三四半期の粗利率は 85.7% だった。台湾メディアの報道を記者が伝えている。アナリストは、伸びはすべて値上げによるもので、出荷ビット数は前四半期より減ったと指摘する。 南亜科技は、Samsung、SK ハイニックス、Micron に次ぐ二番手グループのメーカーである。台湾の半導体を長く追う記者の Dan Nystedt 氏が、台湾メディアの報道を伝えた。それによれば、第三四半期の粗利率は 85.7%、平均販売価格は前四半期より 60% 上がり、売上高は 1,336.5 億台湾ドルだった(Dan Nystedt、2026-10-12)。独立系半導体アナリストの Sravan Kundojjala 氏は、成長の内訳を別に示した:「Price alone drove growth. ASP up >60% q/q while bit shipments down MSD q/q」。売れたメモリの総容量が、前四半期より一桁台半ばの割合で減ったという意味である(Sravan Kundojjala、2026-10-12)。同氏によれば、南亜科技の売上高の六割以上は、DDR4 や LPDDR4 のような旧世代の DRAM から来ている。同氏は「Long Term Agreements (LTAs) are becoming standard for DRAM」とも書いた。長期供給契約で量と価格を先に固めるやり方が、DRAM では当たり前になりつつあるという意味だ。二つの投稿は、どちらも南亜科技が公表した業績を伝えたものだ。一次ソースは一つしかなく、決算資料は照合していない。本紙の読みでは、出荷が減ったのに価格が大きく上がったのは、供給の逼迫に近い。売上高の六割以上が旧世代の DRAM なので、逼迫は AI 向けの広帯域メモリにとどまらない可能性がある。ただしこれは南亜科技一社の数字で、同社の製品構成が変わっているだけかもしれない。 どう確かめたか →

出典と検証
この記事は2026年10月13日の夕刊に掲載されました(同じ号にほか 13 本)。確認の経緯、引用の照合、その日に確認できなかった資料は、その号の本日の検証にあります。
この記事を引用
SecondSource(2026)「南亜科技、値上げで粗利率 85.7%——情報源は一つだけ」https://secondsource.io/ja/news/2026-10-13-4/ (閲覧日閲覧)