SecondSource一次情報から判断を組み立てる

NVIDIA は新しい集団通信関数 Reshard を出した。強化学習では訓練の各ラウンドのあとに新しい重みを推論用 GPU へ移す必要があり、この工程を refit と呼ぶ。NVIDIA の NeMo RL は強化学習でモデルを訓練するためのフレームワークで、その中で refit の時間は、GB200 では元の約 2.7 分の 1、DGX H100 では約 5.7 分の 1 に縮んだ。数字は NVIDIA の自社テストである。

コンセプトイラスト:黒い線で囲まれた大きな長方形の中に黒い棚が左右に1台ずつ立ち、左の棚にはTRAININGと記されて5段それぞれに平たく積まれた薄板が、右の棚にはINFERENCEと記されて立てて並べた板が置かれ、その中段は真っ黒になっている。長方形の右上は短い線で、緑のアイコンの横にNVIDIAと書かれたラベルにつながっている。2台の棚の間では、罫線入りの白い紙が左の棚の上から弧を描いて上部中央の大きな紙の束まで上り、右の棚の上へ下りている。弧の下ではRESHARDと記された罫線入りの赤い紙5枚が横一列に並び、左の棚寄りでは平らに寝ていて、右へ行くほど立ち上がっている。 画像内の文字:14.9→2.6秒 H100重み移動、NVIDIA自社テスト。

最大級のオープンウェイトモデルの強化学習は訓練用と推論用の GPU の間で重みを移す工程で詰まっており、NVIDIA は短縮の方法を示したが、比較の相手は自社の旧方式だけである。訓練用 GPU は数ステップごとに、分割の仕方が違う推論用 GPU へ新しい重みを移す。NVIDIA によれば、この工程は最大級のオープンウェイトモデルで一回あたり約 10 TB の通信量になる。Reshard は、パラメータ全体をいったん集めてから配る代わりに、テンソルを訓練用の配置から推論用の配置へ直接移す。NVIDIA の自社テストでは、DGX H100 上の 6,710 億パラメータの DeepSeek V3 で refit は 14.9 秒から 2.6 秒に、GB200 上の同じモデルでは 6.1 秒から 2.3 秒になった。二組はハードウェアが違うので、二つの倍率を同じ効果とはみなせない。Reshard の最初の実装は NVIDIA のオープンソースのリポジトリ nccl-extensions にあり、実験的と表示されている。NeMo RL では現在、重みの一部だけがこの新しい経路を通る。強化学習の一ラウンド全体でどれだけ時間が減るかは、記事に書かれていない(NVIDIA 技術ブログ、2026-11-06)。 どう確かめたか →

出典と検証

この記事は2026年11月7日の夕刊に掲載されました(同じ号にほか 13 本)。確認の経緯、引用の照合、その日に確認できなかった資料は、その号の本日の検証にあります。

この記事を引用

SecondSource(2026)「NVIDIA は新しい集団通信関数 Reshard を出した。強化学習では訓練の各ラウンドのあとに新しい重みを推論用 GPU へ移す必要があり、この工程を refit と呼ぶ。NVIDIA の NeMo RL は強化学習でモデルを訓練するためのフレームワークで、その中で refit の時間は、GB200 では元の約 2.7 分の 1、DGX H100 では約 5.7 分の 1 に縮んだ。数字は NVIDIA の自社テストである。」https://secondsource.io/ja/news/2026-11-07-4/ (閲覧日閲覧)