SecondSource一次情報から判断を組み立てる

Kundojjala 氏は製造装置大手五社の第 3 四半期の DRAM 装置売上を前年同期比 80% 増と推計し、東京エレクトロンも来年の装置市場の予測を引き上げた

コンセプトイラスト:黒い枠の横長の画面機器が濃色のスタンドに置かれ、画面上端の黒い帯には白い大文字で「KUNDOJJALA」と書かれ、その下に灰色の横棒が二本並ぶ。画面内の同じ基線上には左から順に、「DRAM」と書かれた赤い機械(左側に白い窓があり、右側の開口部の小さな台に白い円盤の束が載っている)、白い円盤を盛った灰褐色の浅いトレー、円盤の山が明らかに大きく高い同じ色のトレーが並ぶ。 画像内の文字:前年同期比80%増 五社第3四半期DRAM装置売上、一人推計。

半導体アナリストの Sravan Kundojjala 氏は 11 月 1 日、半導体製造装置の大手五社による第 3 四半期の DRAM 向け装置売上が、前年同期より 80% 多いと推計した。本紙の推論:装置の売上が過去最高でも、チップの増産には装置の据え付けと試作を経る必要があり、メモリ不足がすぐに和らぐとは限らない。

Kundojjala 氏によると、五社のこの四半期の DRAM 向け装置売上は過去最高である。第 3 四半期の売上を 4 倍して年換算すると 350 億米ドルを超え、減速の兆しは見えないという(Kundojjala、2026-11-01)。どの五社か、各社の額はいくらかは、投稿の本文に書かれていない。

東京エレクトロンは、10 月 30 日の決算説明会資料で、来年の世界のウェハー製造装置市場の予測を、7 月時点の 1,900 億ドル以上から 2,100 億ドル以上に引き上げた(Kundojjala 氏の紹介、ドイツの金融サイト ad-hoc-news の紹介)。この市場にはロジック半導体とメモリの両方が入り、メモリだけではない。

Kundojjala 氏の紹介によれば、NAND フラッシュメモリのキオクシアは 2027 年の生産能力をすでに売り切り、2028 年のビット出荷も半分以上が長期契約で押さえられている(Kundojjala、2026-10-30)。キオクシアが作るのは DRAM ではなく NAND で、この話はメモリ全体の逼迫を示すにとどまる。メモリの逼迫は買い手の側にも及んでいる。本紙が 11 月 1 日に書いたとおり、Intel の最高財務責任者は PC 販売の弱さの原因として、メモリ不足と限られた IT 予算を挙げた。

まだ言えないこと: 80% は Kundojjala 氏一人の推計だけ どう確かめたか →

次に注目するのは、2027 年上半期の DRAM 契約価格と、東京エレクトロンが来年初めに出す次の決算で装置市場の予測をさらに引き上げるかである。DRAM 契約価格が来年上半期に二四半期続けて下がれば、メモリは本紙の見立てより早く緩むことになる。

答え合わせ: 本紙は 9 月 13 日、Google が顧客名と期間を明記した外部向けの TPU 長期契約を結ぶかを問うた。TPU は Google が自社開発した AI 半導体である。Anthropic が 10 月 26 日に出した上場申請書 S-1 は、2028 年から 2031 年にかけて Google などから TPU の計算資源を調達すると明記しており、この判断は当たりだった。同種の長期契約は Anthropic が 2025 年 10 月にも発表しており、この結果は Google の TPU 外販が 9 月以降に始まったことの証明にはならない。カード →

答え合わせ: 本紙は 9 月 6 日、11 月 1 日までに OpenAI、Anthropic、Google DeepMind のいずれかが現役の旗艦モデルの層数を公表するかという試験を記録した。Geoffrey Irving 氏は、独立した第三者に今すぐモデルの構造を検査させるべきだと主張しており、本紙は層数の公表を、この主張が実現できるかの最低ラインとした。層数はモデルの構造で最も基本的な数字である。三社が 11 月 1 日までに公開したシステムカードとモデルカードはどれも層数を書いておらず、この判断は外れだった。Anthropic は 10 月 15 日の説明で、同社の外部モデル評価を担う機関 METR が得るアクセスにも、モデルの構造情報は含まれないと明記した。外部の審査では、今のところモデルの構造が見えない。カード →

出典と検証

この記事は2026年11月2日の夕刊に掲載されました(同じ号にほか 4 本)。確認の経緯、引用の照合、その日に確認できなかった資料は、その号の本日の検証にあります。

この記事を引用

SecondSource(2026)「Kundojjala 氏は製造装置大手五社の第 3 四半期の DRAM 装置売上を前年同期比 80% 増と推計し、東京エレクトロンも来年の装置市場の予測を引き上げた」https://secondsource.io/ja/news/2026-11-02-2/ (閲覧日閲覧)