夕刊 2026年11月4日
一社の推計でメンフィスの自家発電は来年7月に半分未満へ
出典:SemiAnalysis

今号の要点
1. 調査会社 SemiAnalysis の推計では、SpaceX のメンフィス拠点の現地発電能力は、仮設タービンをミシシッピ州環境品質局との合意どおり撤去すると、来年 7 月に 2.7 GW から 1.24 GW へ下がる。この数字の根拠は SemiAnalysis 一社の推計だけである。
2. Oracle は株式と社債をそれぞれ 100 億米ドル、合わせて 200 億米ドル分の発行を届け出た。合計額は、Oracle が 10 月 28 日に示した外部からの資金調達の上限と同じである。
3. AMD は第 3 四半期のデータセンター部門の売上高を 85 億ドル、前年同期比 97% 増と自己申告し、Anthropic など五社が最初の Helios ラックを動かしていると名指しした。Helios は AMD の GPU と CPU をラックごと出荷する AI システムである。
ほかに中核 4:Simon Willison 氏がノート PC のオープンモデルで、論文が主張する二つのうち、重みを読んで小さなネットワークの用途を言い当てる実験だけを再現した。重みの書き換えは未再現である。中核 5:OpenAI は ChatGPT の検索量を Google の約五分の一と記者に伝えた。数え方は投稿に書かれていない。
今日の中核
1. SemiAnalysis の推計では、合意どおり仮設タービンを撤去すると、SpaceX のメンフィス拠点の現地発電は来年 7 月に半分未満へ下がる

本紙の推論:来年 7 月以降、メンフィス拠点の計算能力を決めるのは建設の速さではなく、送電網からの給電と蓄電池だ。
SemiAnalysis によれば、SpaceX はデータセンターを業界より速く建てる。
Colossus 2 の拠点で現地の発電は、今年 8 月から減り始めた。
送電網で埋められるのは一部にとどまる。
2. Oracle は株式 100 億ドルと社債 100 億ドルを届け出て、額は五日前に示した調達の上限と同じだった(出来事は 11 月 2 日)

本紙の推論:二件とも上限に入るなら、Oracle がデータセンターをさらに広げる資金は、リースや前受金など上限に数えない道に頼る。
Oracle の資金調達の説明は、今年すでに一度変わっている。
Oracle には、上限に数えない資金の道がいくつかある。
3. AMD は第 3 四半期のデータセンター売上高が前年同期比 97% 増え、最初の Helios ラックを動かす顧客五社を名指しした

4. Simon Willison 氏はノート PC 上のオープンモデルで重みからゲームを当てる試験をし、四題中三題が正解だった

5. OpenAI は記者に ChatGPT の検索量が Google の約五分の一だと伝えた。SEO ツール会社 Ahrefs は 2 月、従来の検索テーマに限った ChatGPT の量を Google の約 12% と推計していた(出来事は 11 月 2 日)

本紙の推論:OpenAI が自己申告した五分の一は、まだ Google 広告の目減りの算定には使えない。数え方が投稿に書かれておらず、第三者の推計はもっと低いためだ。
チップと半導体
1. Marvell は光部品メーカー Lumentum を全額株式交換で買収する。Lumentum の企業価値は 1,150 億ドル、完了は 2028 年前半の見込みである。(出来事は 11 月 2 日)

研究とモデル
1. Anthropic は 11 月 3 日、検証可能な推論の試作 FlashProve をオープンソースで公開し、H100 一枚で 4,000 億パラメータのモデルのゼロ知識証明を毎秒約 110 トークン分作れるとした。

プロダクト動向
1. Google が自社のプログラミング課題 50 題で試した結果では、Gemini の思考レベルを下げる方が、出力の上限を絞るより費用を抑えた。

過去の洞見
1. [振り返り](本紙 10 月 25 日の判断)KV 圧縮が広がっても、AI チップのメモリ需要は消えなかった。本紙の読みでは、需要は置き場所を変えた。

そのほかに起きたこと
1. 本紙は未検証:SambaNova によれば、サーバーメーカーの Supermicro が、NVIDIA の GPU と SambaNova の SN50 チップを組み合わせた分離型の推論システムを組み立てて販売する。最初の出荷は SN50 が 1 万個である(SambaNova、2026-11-03)。
2. 本紙は未検証:Salesforce によれば、Slack は毎週 1.27 億回の MCP ツール呼び出しを処理し、前四半期の二倍になった。メッセージの半分はアプリとエージェントから来る。数字はすべて Salesforce の自己申告である(Salesforce、2026-11-03)。
学術論文 418 本は、読了 140 本、除外 61 本、手つかず 217 本。昨夜は論文の取得元にアクセス回数の制限があり、この 418 本は前の回に取りきれなかった分である。SNS 投稿 133 件は、読了 20 件、除外 22 件、登録のみ 3 件、手つかず 88 件。ブログ 56 本は、読了 13 本、除外 2 本、登録のみ 2 本、手つかず 39 本。別の取得元の論文 55 本はすべて手つかず。外部リンクの記事 34 本は、読了 14 本、手つかず 20 本。届け出書類 5 本は、読了 3 本、登録のみ 1 本、取り直し 1 本。ニュースレター 4 本は、読了 2 本、手つかず 2 本。番組の書き起こしは上の本数に入れておらず、昨夜取得できたのは Latent Space の 1 回分だけである。中核 1 の WLBT と WREG の報道と Musk 氏の決算説明会の紹介、中核 2、5 とチップと半導体の欄の 11 月 2 日の文書は、別に取得したか前日の材料で、この 705 本には入っていない。昨夜取得した SNS のオリジナル投稿は 374 アカウントの 496 件だった。
一度きりの補充。 データベースには、今年 7 月 1 日から 10 月 30 日までの日付の、一度きりで補充した材料がいくつかある。上の過去 24 時間の本数とは別に数える。本号ではどれも使っていない。
本号で確認できていないこと。 判断を最も左右するのは、ミシシッピ州環境品質局との合意の全文と、TVA の給電認可の記録である。どちらも SemiAnalysis の引用を通じたものしかない。SemiAnalysis の有料版にある電力の解決策と価格づけは、本号の材料に入っていない。SpaceX の 10 月 20 日の決算説明会の書き起こしも本号の材料になく、Musk 氏の発言はまとめアカウントの紹介だけが根拠である。Oracle の目論見書の確定版はまだで、仮目論見書では 1 株あたりの価格、各回の利率、最終的な額が空欄である。論文〈Sparks of Weight-Space Programming〉の重みを書き換える側の方法は、要旨に書かれていない。本号にマクロ経済の段はない。
本紙が追っているソース。 長期の追跡リストには現在、発信者が特定できる追跡対象が 529 あり、SNS 302、番組 90、ニュース 51、ブログ 48、論文の著者 48、ニュースレター 46 で、残りは決算や基調講演などの経路に散らばる。同じ対象を複数の経路で追っていることがあり、経路ごとの数を足すと 529 を超える。代表的な名前は、SNS では Daniel Kokotajlo、Sergey Levine、Arvind Narayanan、Chris Lattner、ブログでは Terence Tao、Lilian Weng で、番組のリストには Sam Altman、Dario Amodei、Demis Hassabis らの出演者がいる。本号の本文で使った外部ソースのリンクは 23 件で、本文で実際に引いた外部のリンクだけを数えた。この 23 件は 529 の追跡対象とは別の数である。台湾側のソースは、10 月に新たに 43 件が加わり、累計 153 件になった。台湾のメディア、台湾企業の公式発表、台湾の現地記者を数え、台湾メディアを引用した海外メディアは数えない。以上の数は数える範囲が互いに違い、足し合わせたり比べたりできない。
本記事は日本語版・英語版・中国語版と同一の調査と判断にもとづいて書かれています。出典にはリンクを付け、原文書と報道を区別し、確かめられなかった点を明記しています。
本紙はニュースのまとめではありません。AI を使って分野横断で一次情報を読み、判断には原文の出典を添え、誤りは訂正ページで公表します。焦点は、どの変化がすでに起きていて、どの主張にまだ裏付けが足りないかであって、今日何が起きたかではありません。