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テキサス知事にデータセンター停止派、住民投票で事業者有利一件

今日の一面漫画:今日の各ニュースを一枚の絵にまとめたもの。

今日はなぜ読むべきか:テキサス州知事選と各地の住民投票の開票が進んだ。選挙翌日、Ben Thompson 氏は、AI の計算資源に残る最後の制約は政治だと書いた。

今号の要点

1. テキサス州で、選挙戦でデータセンター新設の停止を訴えた Hinojosa 氏が知事に選ばれた。Scientific American の集計では、データセンター関連の住民投票は十州で四十一件ある。住民投票の開票はまだ終わっておらず、結果が出たもののうち、事業者に有利だったのは一件だけである。その一件も、工業案件に審査を加える提案が否決されたもので、建設への賛成票ではない。

2. Ben Thompson 氏は選挙翌日、AI の計算資源の最後の制約は政治だと書いた。数字は添えていない。

3. OpenAI の自己申告では、新しいセキュリティ用モデルが Linux カーネルで最高権限を奪える脆弱性を見つけ、エクスプロイトまで作れたものは 948 件だった。7 月のモデルの 166 件を上回る。第三者による再現はない。

今日の中核

1. テキサス州でデータセンター新設の停止を掲げた知事が当選し、住民投票でも結果が出た分で事業者に有利なのは四十一件中一件だけだった

コンセプトイラスト:左上では濃い色のセーターの男性が小さな机の上の白い箱の上部に紙を一枚差し入れ、その後ろにベージュのロングコートの女性が紙を一枚持って立ち、右上にはドームと列柱のある大きな建物があって TEXAS と書かれている。手前の机の上には開いた本があり、見開きにまたがって大きく SCIENTIFIC AMERICAN と書かれ、その下では左端の遠くから道路が延び、それに沿って右へ行くほど大きくなる低い柵で囲まれた区画が並んでそれぞれに白い小箱と横向きの黒い棒があり、多くは無地の看板の下、中央付近の一つは DATA CENTER と書かれた看板の下にあり、続いて淡いピンクの帯の中に立った赤い長い棒と白い箱とベージュの小箱、右端には HARWOOD と書かれた看板の下に柵で囲まれた区画がある。 画像内の文字:41件中1件 住民投票で事業者に有利、一社の集計。
テキサス州の有権者は 11 月 3 日、データセンター新設の停止を訴えた民主党の Gina Hinojosa 氏を知事に選んだが、公式の集計はまだ終わっておらず、Hinojosa 氏の約束の強さも報道によって違う。データセンターに関わる地方の住民投票は、科学誌 Scientific American が結果の多くが出た 11 月 4 日時点で十州分を集計したもので、ほかの追跡者は件数を 38 件や 47 件と数えている。Scientific American が事業者に有利と数えたノースダコタ州 Harwood の住民投票は、工業案件に審査を加える提案の否決で、データセンター建設への賛成票ではない。

本紙の推論:テキサスでデータセンター建設を止める要因は、電力の不足から政府の許可へ移りつつある可能性がある。

テキサス州政を専門に報じる非営利の報道機関 Texas Tribune は、データセンターへの住民の不満を Hinojosa 氏の勝因の一つに挙げたが、主因とはしていない。

本紙の推論:結果が出た住民投票の多くが建設の直接禁止や市憲章の改正なら、地方政府の行政上の停止措置のように期限が来て自動的に解けることはない。

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2. Ben Thompson 氏は、AI の計算資源の最後の制約は政治で、チップやメモリ、電力より解決が難しいと書いた

コンセプトイラスト:開いた本から大きなパネルが立ち上がり、上端の黒い帯に STRATECHERY と書かれ、パネルの左上と右上には灰色の短い線が数本ある。パネル下部の床には左から順に、CHIPS と書かれた札を載せた柱(遮断棒は右上へ斜めに上がっている)、車輪付きの黒いサーバーラック、POLITICS と書かれた黒い札を載せた柱(赤い遮断棒は水平に下ろされ右へ伸びている)、そして右端の床に置かれた平たい淡い色の板が並ぶ。 画像内の文字:Thompson:チップは解消、政治が壁。
独立系の業界アナリスト Ben Thompson 氏は 11 月 4 日、ニュースレター Stratechery に載せた選挙後の記事で、AI の計算資源の最後の制約は政治だと書いた。Thompson 氏は、計算資源の不足が外部の予想よりずっと長引くとみる。Thompson 氏の各論点は選挙翌日の個人の推論で、どれにも数字はなく、Thompson 氏は恒久的な状態の描写ではないとも断っている。

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3. OpenAI によれば、新しいセキュリティ用モデルは Linux カーネルで最高権限を奪える脆弱性を見つけ、エクスプロイトまで作れたものが 948 件で、7 月のモデルは 166 件だった

コンセプトイラスト:左下に黒い服を着た黒髪の人物が後ろ姿で、ベージュの机に置かれたスタンド付きの大型モニターに向かっており、画面上部には組みひも状のシンボルと「OPENAI」の文字、左側には灰色の横線が並ぶ灰色のパネルに線でつながる「LINUX」のラベルがある。その右には上下2段に、灰色の線が入った吹き出しと黒いノートパソコンが並び、上のノートパソコンは線で「GPT-5.6 SOL」のラベルにつながり、白い虫のアイコン入りの赤いタイルが少し載った浅いトレーの隣にあり、下のノートパソコンは線で「NEWER MODEL」のラベルにつながり、同じタイルがはるかに多く山盛りになったトレーの隣にある。 画像内の文字:166→948件 カーネル権限昇格、OpenAI自己申告。
OpenAI は 11 月 4 日、セキュリティチームが 7 月に GPT-5.6 Sol、10 月に「より新しいセキュリティ用モデル」を使い、同じ自動化した手順で Linux カーネルを調べた結果を公表した。調べたのは、一般ユーザーが最高権限の root を得られる脆弱性で、エクスプロイトを作るところまで進めた。結果はすべて OpenAI の自己申告で、第三者による再現はない。

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チップと半導体

本号にチップと半導体はありません。関連する話題は「そのほかに起きたこと」4 の NVIDIA CUDA 13.5 だけで、本線に置くほどのものはない。

目利きの読み

1. Exponential View の著者 Azeem Azhar 氏はマッキンゼーに反論し、データセンターが本当に競うのは電気料金ではなく、電力につながる速さだとした。(10 月 31 日)

コンセプトイラスト:マスタード色の背景に、スタンドに立つ大きなボードが左右2つに区切られ、それぞれにサーバーラックが並ぶ「DATA CENTER」と書かれた白い建物、その右にコンセントの付いた電柱、屋根の左端から下がる札が描かれている。左側の札には「POWER PRICE」と書かれ、「MCKINSEY」と書かれた看板から上向きの矢印がそれを指し、細い白いコードのプラグは電柱のそばの地面にある一方、右側の札は無地で、太い赤いコードのプラグが後ろに動きの線を引きながら右のコンセントの方を向いており、右下ではスーツ姿の人物の黒いシルエットが赤いプラグを指さし、右上隅には大きな黒い開き引用符がある。 画像内の文字:Azhar:料金でなく電力につながる速さ。
テック業界のニュースレター Exponential View を書くアナリストの Azeem Azhar 氏は 10 月 31 日、電気料金がデータセンターの経済性を決めるとしたマッキンゼー・グローバル・インスティテュートに X で反論し、データセンターが本当に競うのは電力につながる速さだとした。Azhar 氏が挙げた理由は、電力はコスト全体の一部にすぎず、大きいのは資金調達と減価償却だというもので、双方ともコスト構造の数字は添えていない。

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研究とモデル

1. Bloomberg の自己申告によれば、AI を使ったコード移行で、数千の社内リポジトリに出したマージリクエスト 2,333 件のうち 729 件が成功した。(論文は 11 月 3 日) 要旨は成功の定義を書いていない。ボトルネックは各チームのレビューとデプロイだと述べるにとどまる。(arXiv 2611.05457、2026-11-03)

2. Anthropic の生物学チームによれば、Claude を研究の各段階で使い、四か月で原核生物の vault 粒子の構造を初めて解き、ある精製工程は三日から 90 分に縮んだ。

コンセプトイラスト:黒いレールから下がる大きな垂れ幕の右上に黒い斜線状のマークと ANTHROPIC の文字があり、幕の中の黒く長い台には、三角フラスコが管でスタンドに留めた漏斗につながり、漏斗の下に瓶を置いた同じ形の実験器具が二組並び、左の組はフラスコと漏斗に灰色の液体が入って漏斗の先から下の透明な瓶へ一滴落ち、右の組はフラスコと漏斗が透明で瓶に赤い液体が入っている。台の右端には CLAUDE と書かれた黒いノートパソコン状のパネルがあり、その上に灰色の線が三本入った吹き出しがある。 画像内の文字:3日→90分 ある精製工程、Anthropic自己申告。
Anthropic の生物学チームは Claude を使い四か月で原核生物の vault 粒子の構造を初めて解いたと自己申告した。これは Anthropic による自社モデルについての自己申告で、期間の短縮はチーム自身の見積もり。

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プロダクト動向

1. Databricks によれば、Unity AI Gateway の顧客が平均して使うモデルは 1 月の 4.2 種類から 7 月の 7.1 種類に増えた。

コンセプトイラスト:2本の支柱に立つ看板で、上部の濃い色の帯には赤い積層アイコンと「DATABRICKS」の文字、下部の濃い色の帯には「UNITY AI GATEWAY」の文字がある。中央は左右に分かれ、それぞれ建物から線が上へ伸びて鍵と円の入った枠につながり、その上に「MODELS」と書かれたブロックが載っていて、左は小さな灰色、右ははるかに高い赤色のブロックで、左側にある黒い矢印が右を指している。 画像内の文字:4.2→7.1種類 平均モデル数、Databricks申告。
Databricks は、企業が多種類のモデルを同時に接続し、権限と予算をまとめて管理するための API である Unity AI Gateway の宣伝で、顧客が 1 月と 7 月に平均して使ったモデルの数を示した。Databricks は、7 月にゲートウェイに接続されたモデルの約四割がオープンウェイトだったと書き、1 月の比率は書いていない。

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2. Perplexity は Decisions API に回答前のウェブ検索を加え、自社テストの真偽判定の正答率は検索なしの 56.4% に対し、検索ありで 97.3% だった。

コンセプトイラスト:淡い緑の背景に置かれた灰色のノートパソコンの画面で、左上の灰色の吹き出しから下向きの矢印が、チェックマークとバツ印が混在する左列の文字の線を指し、吹き出しから出た点線は右上の「WEB SEARCH」と書かれた虫眼鏡アイコン付きの赤いウィンドウで輪を描いてから、縦線を挟んだ右列を下向きの矢印で指しており、右列はほぼすべてチェックマークで下の方に一つだけバツ印がある。ノートパソコンの左には画像枠と文字の線が描かれたクリーム色のカードを入れた灰色のトレイがあり、左下には青緑色の幾何学的なアイコンと「PERPLEXITY DECISIONS API」の文字が入った白いプレートがある。 画像内の文字:56.4→97.3% Perplexity 自社テストの正答率。
Perplexity は、プログラムから是非・選択・採点の問いを投げて確率を返すサービス Decisions API に、回答前のウェブ検索を加えた。Perplexity によれば、Perplexity が選んだ 10 月のニュースと珍しい事実を混ぜた 328 問の真偽判定テストで、中央値の遅延は検索なしの 2.6 倍になった。

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過去の洞見

1. [振り返り](本紙 7 月 14 日の判断)企業が汎用モデルに自社の業務を理解させる道は検索とファインチューニングの二つで、一方が他方を飲み込むのではなく分業になる。

コンセプトイラスト:白く長い机が画面を横切り、中央に開いたノートパソコンが置かれ、その画面には数本の線が入った吹き出しが映り、背後には淡いピンクの長方形がある。左側では黒い服の人物が、バインダーが並び上部に「RETRIEVAL」と書かれた看板のある白い棚の横に立ち、机にかがみ込んで赤い表紙で罫線入りのページが見えるファイルを開いており、右側では茶色のジャケットの人物が机に座って片手をノートパソコン右端のキーに置き、もう片方の手で罫線入りの紙を一枚持って、机の右端にある「FINE-TUNING」と書かれた高い紙の束の上にかざしている。 画像内の文字:検索、ファインチューニング。
企業が汎用モデルに業務を理解させる道の一つは、質問のときに関連する文書を探し出してモデルに渡す方法だ。もう一つの道は、データでモデルを訓練し直す方法だ。

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そのほかに起きたこと

1. 本紙は未検証:ニュースレター Newcomer によれば、OpenAI と Anthropic の両方に出資する匿名の投資家は、Anthropic が感謝祭(11 月 26 日)までに上場するとみている。この見方の出所はこの投資家一人だけである(Newcomer、2026-11-04)。

2. 本紙は未検証:OpenAI によれば、Git のコードレビューツールを作る Pierre を買収して Codex に統合する。金額は開示されておらず、規制当局の承認を待っている(OpenAI、2026-11-04)。

3. 本紙は未検証:Salesforce の自己申告によれば、Agentforce Coworker の利用者は 18.5 万人を超え、三か月で利用量が 21 倍になった。利用者の数え方は書かれていない(Salesforce、2026-11-04)。

4. 本紙は未検証:NVIDIA によれば、CUDA 13.5 で Vera Rubin が一般提供になった。発表に仕様は載っていない(NVIDIA、2026-11-04)。

5. 本紙は未検証:NBC 記者 Steve Kopack 氏の X の投稿によれば、NBC の出口調査では有権者が AI を懸念し、データセンターには圧倒的に反対している。比率は投稿の添付画像にしかない(NBC News、2026-11-03)。

学術論文 929 本は、読了 328 本、除外 280 本、手つかず 321 本。昨夜は論文の取得元にアクセス回数の制限があり、この 929 本は三日で一巡する輪番の一回分である。リンク展開の記事 160 本は、読了 81 本、除外 56 本、手つかず 22 本、取り直し 1 本。SNS 投稿 140 件は、読了 21 件、除外 17 件、登録のみ 3 件、手つかず 99 件。ブログ 70 本は、読了 10 本、除外 7 本、登録のみ 8 本、手つかず 45 本。別の取得元の論文 55 本はすべて手つかず。届け出書類 13 本は、読了 6 本、除外 1 本、登録のみ 2 本、手つかず 4 本。ニュースレター 5 本は、読了 2 本、除外 2 本、手つかず 1 本。番組の書き起こし 3 本は、読了 2 本、除外 1 本。中核 1 の Texas Tribune、Yahoo Finance、Scientific American の報道と陣営のプレスリリースは当日に別に調べたもので、この 1,375 本には入っていない。昨夜取得した SNS のオリジナル投稿は 374 アカウントの 558 件だった。これは別の数え方で、上の 140 件とは直接比べられない。

一度きりの補充。 データベースには、今年 7 月 1 日から 10 月 30 日までの日付の、一度きりで補充した材料がいくつかある。上の過去 24 時間の本数とは別に数える。本号ではどれも使っていない。

本号で確認できていないこと。 判断を最も左右するのは、Hinojosa 氏に民間工事の停止命令を出す法的権限があるかで、どの報道も書いていない。Abbott 氏の 9 月 21 日の知事書簡の原本と、テキサス環境品質委員会の公告は、本号の材料に入っていない。テキサスが全米の四分の一以上という集計の出所は、Yahoo Finance も Bosa 氏も示していない。四十一件の住民投票の一件ずつが建設禁止か審査の追加かを、Scientific American は分けていない。Newcomer の記事のうち OpenAI を扱う有料部分は、本号の材料に入っていない。Bloomberg の移行論文は要旨だけが材料で、二つの事例それぞれの成功率は要旨に書かれていない。本号にマクロ経済の段はない。

本紙が追っているソース。 長期の追跡リストには現在、発信者が特定できる追跡対象が 529 あり、SNS 302、番組 90、ニュース 51、ブログ 48、論文の著者 48、ニュースレター 46 で、残りは決算や基調講演などの経路に散らばる。同じ対象を複数の経路で追っていることがあり、経路ごとの数を足すと 529 を超える。これは追跡対象の数で、上の本数とは足し合わせられない。昨夜実際に取得したのは、374 アカウント、書き起こし 3 本の番組、ニュースレター 5 本(発行元 4 社)である。これらは、リストの SNS 302、番組の出演者 90、ニュースレター 46 とは別の名簿で、直接は比べられない。代表的な名前は、SNS では Daniel Kokotajlo、Sergey Levine、Arvind Narayanan、Chris Lattner、ブログでは Terence Tao、Lilian Weng で、番組のリストには Sam Altman、Dario Amodei、Demis Hassabis らの出演者がいる。本号の本文で使った外部ソースのリンクは 20 件で、本文で実際に引いた外部のリンクだけを数えた。この 20 件は 529 の追跡対象とは別の数である。台湾側のソースは、10 月に新たに 43 件が加わり、累計 158 件になった。台湾のメディア、台湾企業の公式発表、台湾の現地記者を数え、台湾メディアを引用した海外メディアは数えない。

本記事は日本語版・英語版・中国語版と同一の調査と判断にもとづいて書かれています。出典にはリンクを付け、原文書と報道を区別し、確かめられなかった点を明記しています。

本紙はニュースのまとめではありません。AI を使って分野横断で一次情報を読み、判断には原文の出典を添え、誤りは訂正ページで公表します。焦点は、どの変化がすでに起きていて、どの主張にまだ裏付けが足りないかであって、今日何が起きたかではありません。